Um1aut - 月刊地獄めぐり

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4 years ago

南と南、それから東

春の風の瑞々しさは、あたらしい果物を噛んだ時のそれに似ている。ほんの少し雪が降ったかと思えば、瞬く間に気温は上がり、そうかと思えば雹が降ってみたりもする。春はもうこの土地に戻ってきたのだけれど、まだ荷ほどきをせず、生きている者たちの様子を観察しているのかもしれない。強い風を吹かせ、時折はまた寒気のために道を開ける。二月の終わりにさえ、雪が降ったことはあったのだから。

ところで、今日が節分というのは人に聞くまで知らなかった。何がなんでも二月三日というわけではなく、立春の前日のみをそう呼ぶとは!

帰りがけにスーパーを覗くと、みんな恵方巻をカゴに入れていた。関東で恵方巻を食べるようになったのはここ十数年程度ではないだろうか。しかしそう考えてみると、イベントとしてすっかり定着したのだなあとも思う。いずれにしても献立に悩む必要がない夜というのは大変ありがたいものだ。それだけでも歳神の方を向いて、御礼を言いたくなるものである。


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2 years ago

半年ぶりの金沢は雪のしんと冷たい街をたくさんの人で賑わっていてとても良かった。裏日本の実際はなんといっても冬にある。水分の多い雪が延々と降っては積り、積もっては緩んで凍る。鬱々とした曇天が続く。それに加えて金沢という都市は天候が目まぐるしく変わりすぎるのが面白い。新潟と金沢はよく比較の題材にされるが、金沢に比べれば新潟はもう少し天候がいいと思うし、城下町と新興の平野ではそもそもの地盤が似ていない。それでも空気感のようなものは似ている。あと金沢には大和があるのが新潟市民的に郷愁を誘う(富山にもあるらしいが)。

東京に戻ってきたら雪はもちろんないし太陽は明るいし人間ってこんなにいるのかという驚きで不思議な気持ちになる。空気の乾燥に手指があっという間にささくれてうまく動かない。色んなことを考える。今年ももう終わる。

4 years ago
今朝は新年早々コンビニのコーヒーマシンでサイズを間違って抽出するという愚行。「仕事始めだからボーッとしちゃいますよね!」と店の人に慰められるなどする。その人は親切にもカップの蓋を棚から取ってくれたのだが、これまたサイズが違っていた。仕事始めだから仕方ない。Sサイズのカップになみなみと入ったコーヒーを慎重に運びながら店を出た。

今朝は新年早々コンビニのコーヒーマシンでサイズを間違って抽出するという愚行。「仕事始めだからボーッとしちゃいますよね!」と店の人に慰められるなどする。その人は親切にもカップの蓋を棚から取ってくれたのだが、これまたサイズが違っていた。仕事始めだから仕方ない。Sサイズのカップになみなみと入ったコーヒーを慎重に運びながら店を出た。

年越し蕎麦用に買った山菜の水煮がまだあったので、流用したパスタ。もう随分店のパスタを食べていない。

4 years ago
NASA TV to Air Hot Fire Test of Rocket Core Stage for Artemis Missions
NASA
NASA is targeting a two-hour test window that opens at 5 p.m. EST Saturday, Jan. 16, for the hot fire test of NASA’s Space Launch System (SL

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4 years ago

前後10年70年代

足が重い。体が怠い。会社を出て家に帰るまで何千マイルも歩かなければならないような気がしてくる。暑い。初夏じみた夕日が行く手のアスファルトを不必要に温めているのが見える。延々と続くその上を否応なく歩く。重力によって路面に吸い付く足裏を嫌々持ち上げては下ろす。脇をすり抜けていく自転車。どうしてこんな、大気と地表の間を徘徊しているのかよくわからない。

長く続く道を歩き続けていたらいつかアメリカにいるかもしれない、と働かない頭が夢想する。延々と続く道はいつか乾いた風に両側が開け、そのうち「66」の看板を掲げたロードサイドのコーヒーショップが姿を見せる。70年代(70年代というのはニュアンスに過ぎない、前後十年程度、70年代だろうと思っている)から営業していそうな、最近出来た店。ひとときの喧騒を通り過ぎると、再び何もない国道に出る。目的地であるところの我が家はもうすぐだ。と思っていると、広野に突如として現れた20年代風の小さな家に辿り着く。少しだけ開いたキッチンの窓からガンボの匂いがしている。疲労に疲労を重ねて帰路を辿ってきたけれど、いつの間にかルイジアナまで来ていたのだ。ルイジアナ。なんという長い道のりであっただろうか。しかしまあ、それをやってのけたのである。そう思って、充足した気持ちで玄関ドアを叩く。夢の中で全然知らない人の家に帰ってきた時の不可解な正当性を持って。


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3 years ago

連日ニュースが続いている。ロシア大統領の行ってきた政治というものを考えた時、それは国の舵取りであると同時に、国際社会におけるロシアという自我の舵取りでもあったと思う。けれど今は一個人の不可解な自我の暴走にしか見えない。あまりに虚しい。


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2 years ago
くさくさしていたからあんまりいい写真じゃないけれど記録。今日は台風で散々だし皿も割った。でもいいビールがあればそんな日も何とか終わることができる。

くさくさしていたからあんまりいい写真じゃないけれど記録。今日は台風で散々だし皿も割った。でもいいビールがあればそんな日も何とか終わることができる。


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3 years ago

花粉症の薬を取りに行った。今年はいつものとは違うものにした。今年は貼り薬もあるのだという。でも貼るのはもしかすると眠気があるかもしれないねというので、やはり当初考えていた飲み薬を処方してもらった。

会計時、受付に「私は花粉症です」シールが置いてあるのに気づいた。二年前からこの時期登場するグッズだ。また、そういう季節になったのだと改めて思う。と同時に、あれから世の中に起きたことのあれこれを思い返していた。


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4 years ago
もう8日であるし、七草も入っていない。昔から柔らかい御飯が大嫌いで、粥というものを食べられるようになったのはだいぶ最近になってからだ。それも中華粥の濃い味を食べてようやく抵抗がなくなったという次第である。中華粥!角煮と搾菜を添えた中華粥を食べたい。今はコーヒーを飲んでいる。

もう8日であるし、七草も入っていない。昔から柔らかい御飯が大嫌いで、粥というものを食べられるようになったのはだいぶ最近になってからだ。それも中華粥の濃い味を食べてようやく抵抗がなくなったという次第である。中華粥!角煮と搾菜を添えた中華粥を食べたい。今はコーヒーを飲んでいる。

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ゾンビよ、朝には死んだように眠れ

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