春に何かを思うのは、気温が上がり始めてせいぜい二週間かそこらの間だけの話で、気温が15度以上で安定してきたらもう別に言うことはない。桜も概ね散った。桜が年中咲いていたら今ほどには見向きもされないだろうが、大体同じ感覚で、私の春は既に終わった。閉店、さらば、またいつか。冬草の黄色く枯れた新緑の芝を砂漠のように歩きながら、次に吐くべき悪態を探している。適切な悪態を。